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Live Report ライブレポート 2009

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2009.8.2
"JIRO KAWAKAMI NEW ALBUM 「Key of life」 RELEASE PARTY"
川上次郎 -oneman-
[川上次郎(vo.g)/SONeY(key/面影ラッキーホール)/帆保博康(b)/内山ユウキ(dr)]
GUEST> sohjin(K+S CASE)
DJ> somersault

"リリースパーティー"――よく使われる言葉であるが、 "パーティー"という言葉が実に相応しい夜だった。DJのsomersaultが、熱いハートをフロアにぶつける。レゲエを中心とした選曲、くるくるゆっくり回るミラーボール、タオルを回すオーディエンス。クラブさながらの空気に、自然と胸が弾んでくる。 「free time」で幕を開けた本編、このパーティーの主役・川上次郎はバンドを引き連れての登場。彼の甘くてクールなラップは、乾いた喉を潤していくソーダ水のような爽快感。大人の余裕を感じさせる包容力とスケール感はキラキラ眩しく、真夏に弾ける水しぶきのように輝いていく。ハンドマイクで歌いながらウインクをしたり、ギターを丁寧に爪弾きながらもイタズラっぽくベロを出したりと、キュートな少年性をチラつかせるバランスも絶妙。30代後半とは思えぬ若々しさだ。 レゲエ風にアレンジされた小沢健二の名曲「ラブリー」など、ニューアルバム『Key of life』の収録曲を中心に、新旧織り交ぜたセットリスト。中でも強いパワーを発していたのがK+S CASEのMC、SOHJINとのコラボ曲「情熱☆ヒッピー」。歌とラップが綺麗に螺旋を描くように炸裂していく。一歩一歩着実にしっかりと進んでいくような溢れんばかりの生命力に、息をするのを忘れるほど高揚した。 ホームパーティーのようなあたたかさとピースフルなひとときに、終始ドップリ浸かった真夏の夜。感無量。
[文/沖さやこ、撮影/CLUB Que]
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