CLUB Queは今年25周年、ハックルベリーフィンは20周年とダブルでお祝いのこの日。ホール内にはバンドの歴代ポスターが貼られていたり、プロモーションビデオが流れていたりと時の流れに会場は懐かしさに包まれていた。しかし、メンバーが登場して演奏が始まると全く色褪せることのない、むしろ研ぎ澄まされた演奏力とスリーピースで奏でるシンプルな音圧は新鮮に感じた。
「春の微笑み」から始まる本編17曲。歌詞の中で「悩みも不安も人にはあるけれど、春の訪れを誰もが待ち望んでいる。通いなれた道も賑やかな通りもなぜだか気分がいいのは春が笑うから。」と季節にピッタリの歌だった。また、「何かを始めよう。僕たちにできることを今なら閉ざされた心開けそうな気がする。」と1999年発売のミニアルバムからの楽曲だが僕らが毎年春に心がワクワクするように20年経っても新しい季節を楽しみに過ごすことができる僕らの変わらない部分にも気づかせてくれた。
アンコール3曲とダブルアンコールのプラス1曲で全21曲を演奏。まだまだ聞いていない曲がたくさんあったような印象でもっとライブを見ていたかった。
今年は20周年イヤーということでたくさん面白いことを企てているようなので次のライブを楽しみにしたい。
[文:CLUB Que 福田政博/撮影:山中善正]